お店の集客アイデアに困ったら…クーポンは「値引き」ではなく「きっかけ」です
「思い切ってクーポンを出してみたけれど、ほとんど反応がなかった」「そもそも安売りしているようで気が進まない」。クーポンについては、この2つの声をよく耳にします。でもこれ、工夫が足りなかったわけでも、お店に魅力がないわけでもありません。クーポンの役割が少しだけ誤解されているだけかもしれないのです。
クーポンが効かなかったのは、内容が悪かったからではないかもしれません
まずは、うまくいかなかった経験を思い出してみてください。原因は割引率ではないことがほとんどです。

たとえば「全品5%オフ」。数字だけを見れば立派なお得情報ですが、読んだお客様の頭に「じゃあ今日行こう」という気持ちが浮かびにくいのです。5%のために、わざわざ予定を変えて出かける人は多くありません。つまり反応がなかったのは、値引きが小さかったからではなく、お客様がお店に足を運ぶ理由になっていなかったから。ここを変えれば、同じお店・同じ商品でも結果は変わってきます。
クーポンは「値引き券」ではなく「来店のきっかけ券」

そこで、クーポンの見方を一度切り替えてみましょう。値引きするための券ではなく、来店のきっかけをつくる券だと考えてみるのです。
小売店は、飲食店のように「おなかが空いたから今すぐ」という来店が起こりにくい業種です。お客様は「そのうち行こう」と思ったまま、日々の忙しさで忘れてしまいます。決して興味がないわけではなく、行くタイミングを見つけられないだけ。クーポンは、その背中をそっと押す一言なのだと考えると、ぐっと作りやすくなります。
値引きしない集客もできる|安売りに見えないクーポンのアイデア

きっかけをつくるのが目的なら、実は値段を下げる必要はありません。価格を下げる代わりに、価値を少し足すという考え方です。
たとえば、お買い上げの方に人気商品の小さなサンプルを添える「おためし付きクーポン」。新商品の入荷を先にお知らせする「先行ご案内クーポン」。サイズや使い方の相談にじっくり応じる「相談時間クーポン」。ラッピングやお直しといった、普段は有料のサービスを無料にするのも喜ばれます。
どれも売価はそのままですから、利益を大きく削らずに済みます。しかも「安いから行く」ではなく「良さそうだから行く」というお客様が集まるので、その後リピーターになってくださる可能性も高くなります。
「誰に・いつまで」を決めるだけで反応は変わります

もうひとつ、今日から変えられるのが伝え方です。ポイントは、対象と期限をはっきりさせること。
「どなたでも」と書くと親切なようですが、読む側は自分に向けられた言葉だと感じません。「はじめてご来店の方へ」「冬支度をお考えの方へ」と絞ったほうが、当てはまる人はしっかり反応します。あわせて「今月末まで」と期限を添えれば、後回しにされずに済みます。
文面はこれくらいシンプルで大丈夫です。「はじめてご来店の方へ。人気の○○のミニサイズをプレゼントします。この画面をレジでお見せください。今月末まで」。飾らない言葉で十分に伝わります。
まずは1枚、お試しのつもりで作ってみませんか
ここまで読んで「うちでもできそう」と思えたなら、あとは実際に作ってみるだけです。
最初から完璧を目指す必要はありません。クーポンは紙のチラシと違って、反応を見ながら何度でも作り直せるのが大きな強みです。1枚出してみて、内容や期限を少し変えて、また出してみる。その繰り返しが、お店に合った集客の形を教えてくれます。
まずは1枚、タウンマップの管理画面からお試しのつもりで作ってみてください。書き方に迷ったときや「これで伝わるかな」と不安なときは、事務局までお気軽にご相談ください。一緒に考えさせていただきます。